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コレクション

組鉄 Kumitetsu
-TesseHongoでは、製品のシリーズとして「組鉄」シリーズを提案いたします。
富山県砺波市に伝わる伝統行事「夜高祭り」には、古くから七宝柄や麻の葉柄といった、日本の伝統的な意匠が多用されてきました。これらの紋様は、まるで組子細工のように精緻で美しく、電球で彩られる行燈は光と影を巧みに操る造形美となります。この伝統的な美しさと、日本が誇る鉄工技術を掛け合わせることで、世界に類を見ない新たな価値を生み出します。
組子細工の繊細な表現を鉄で再現することは、単なる技術的な挑戦ではなく、伝統と革新を融合させる試みでもあります。木の組子細工が持つ柔らかな温もりを、鉄という無機質な素材で表現することで、新しい質感と存在感が生まれます。それは、単なる工芸品ではなく、日本の祭り文化と職人技の魂を宿した作品となるはずです。
伝統は、ただ受け継ぐだけではなく、新たな解釈と技術によって進化させることで、未来へと繋がっていきます。祭りの意匠に着想を得た鉄の組子細工を通じて、日本の美と鉄工技術の可能性を世界に示し、唯一無二の価値を創造していきます。
※2025.3 現在「組鉄シリーズ」は【七宝】のみとなります。
【七宝】


構造

特許を取得した、強度、意匠性、
機能性に優れた溶接痕のない立体構造
七宝柄は円形の連続構造を持ち、力を分散しやすい形状です。鉄で立体化することで、局所的な負荷にも強く、全体として高い剛性を発揮し、木製にはない耐久性、耐火性、耐重性、耐震性、防犯性を備える構造となります。また、立体的な七宝柄は光を通す構造になるため、照明や影の演出を活かせます。正面から見ると、円の「線」を強調した透過性を強調し、少し角度を変え眺めると遮蔽性が生まれた、独特の立体感を感じられます。特許で認められた独自の製造工程と構造体により、一切の溶接痕(溶接をした跡)を残さない、日本紋様として伝統的な「七宝柄」を純粋に表現することを意識した商品となります。


塗装

特殊塗装(溶射塗装)によって生まれる、
TesseHongoにしかできない表現
TesseHongoの商品「真鍮」においては、溶射塗装を施しております。溶射塗装は、金属やセラミックなどの材料を高温で熔解し、基剤の表面に吹き付けてコーティングを形成する新しい塗装技術です。硬質な金属をコーティングできるため、摩耗に強い表面を作れ、衝撃による劣化を防ぎ、商品の寿命を延ばすことができます。また、酸化や腐食に強い層を形成するため、長年に渡りサビを抑えることができます。有害な溶剤を使用することがないため、一般的な塗装に比べて環境負荷が低いことも特徴です。
柄内部は赤さびに似た風合いを表現しており、柄表面と側面は真鍮特有の金に似た温かみのある黄金色の輝きを持ちます。柄内部と表側面に相違のある表現ができる塗装はTesseHongo独自の技術であり、他に真似のできない唯一無二の製品となります。

